これまで生きてきて、ストレスを感じたことがないという方はいないと思います。
厚生労働省の調査によると、働く人が感じているストレスの1〜3位は以下の結果となっています。
・第1位 仕事の量・質
・第2位 仕事の責任・失敗
・第3位 人間関係
1位と2位の悩みは、すぐには解決できないことが多いですが、人間関係は対処方法がわかればすぐにでも解決できます。
この記事では、職場での人間関係を良くし、ストレスを減らす方法をご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

参考:厚生労働省「平成30年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概況」
目次
職場の人間関係の悩みベスト3
人と関わらないで生きていくこと、人と関わらないで仕事をすること、は不可能です。特に仕事での人間関係は年齢も立場も違う人同士と接するため、悩みも複雑になります。
仕事自体は良いけれど、人間関係が良くないので転職したいと思う人もいるほどです。
上司と合わない
悩みで圧倒的に多いのは上司との関係性です。
先輩や同僚と合わない場合は、接する機会を減らすことで対応できることもありますが、上司との関係性に距離を置くことは非常に難しいですね。
上司のやり方と違うことをすると叱られる、機嫌次第で態度が変わる、失敗を部下のせいにする、仕事を押し付けてくるなど、過度に気を遣うことが増えてくることが原因でストレスを感じるようになります。
仕事以外のコミュニケーションが苦痛
業務上必要な報告や相談などをすることに疑問はないのですが、お昼ご飯も一緒、仕事帰りには飲みに誘われるなど、仕事以外の時間の共有にストレスを感じている方もいます。
比較的若い年代に多い悩みです。
仕事とプライベートを分けたい方にとっては、仕事中に関係ない話をしたり、プライベートに踏み込まれると、仕事に来ること自体が苦痛になってきます。
悪口や噂話が多い
その場にいない人の悪口や噂話をするような職場環境に、ストレスを感じる方も多いです。
自分もいないところで何を言われているかわからないと思うと、仕事に集中しにくくなりますし、気を遣いながら会話をすることは非常に疲れを感じます。
悪口、噂話が多い職場は、雰囲気も良くありませんので仕事へのモチベーションも上がりにくいですし、やる気を削がれてしまいます。
人間関係にストレスを感じやすい人の特徴

人間関係にストレスを感じている人がいる一方で、あまり感じないという人もいます。
考え方や行動のパターンに違いがあるのですが、人間関係にストレスを感じやすい人にはこんな特徴があります。
周りからの評価が気になる
周囲から自分がどう見られているか、変だと思われていないかと、常に周りの目を気にしている傾向にあります。
人からどう見られているかが大切なあまり、他の人と違うことをしないように、気に障るようなことをしないように、目立つことをしないようにと、必要以上に気を遣い疲れてしまいます。
まじめ
とてもまじめで、期待に応えようと思う気持ちが強い傾向にあります。
責任感もあるため、まかされた仕事を最後まできちんとやり抜くのですが、自分の出来る範囲を超えてでもやってしまうこともあります。
できないということを言うのを嫌うため、人に頼ることができず、一人で抱え込み同僚や上司との距離をどんどん広げてしまうことになります。
自分を持っている
良くも悪くも自分を持っている人も人間関係にストレスを感じやすくなります。
自分の中にある正義やルールを周りにも求めてしまう傾向にあるため、意図せず自分のやり方を押し付けてしまったり、相手を否定するような言動を取ってしまうことがあります。
自分ができるのだから、他の人もできて当たり前という考えを持っているのも特徴で、自分にも人にも厳しく完璧を求めてしまいます。
職場の人間関係ストレス解消4つの方法
人間関係のストレスは考え方や行動を少し変えるだけでも楽になります。
性格は変わらないと思いがちですが、性格を変えるのではなく考え方や行動を変えるだけで良いのです。
思い込みや想像を捨てる
自分の中で相手のリアクションや反応を決めていると、その通りにならなかった時にストレスを感じやすくなります。
「こうするのが当たり前!」
「普通はこうするよね!」
「これが常識だよね!」
「当然こんなふうに行動するよね!」
という、思い込みや勝手な想像をしないだけでも心は楽になります。
人は思いもよらない行動をすることがありますので、理解を超えるリアクションがあることを意識しておきましょう。
仕事なんだと割り切る
会社は仕事をする場です。
仕事に集中し、他のことには関わらないくらいの割り切りを持つのも効果的です。
職場内でコミュニケーションを取るのは大切ですし、仕事をスムーズに進めるために必要ですが、業務に関係のない話には乗らない、プライベートまで時間を共有しないと決めることで、自ら境界線を引くことができます。
また、相手が気になる言動をしても「こういう人だよね」と、ある意味あきらめることも大切です。
いったん受け止める
違う意見があった時、まずは受け止めましょう。
正しいか正しくないかを考えると、人の意見は聞きにくくなります。誰の意見も正しいという視点を持つことで受け止めやすくなります。
相手の意見を理解しようとしすぎると、これも辛くなりますので、無理に理解しなくてもだ丈夫です。
自分とはあまりにも違う考えや行動は理解しようと思ってもできません。
「こんな意見を持っているんだな」と思うだけで十分です。
一人で抱え込まない
人間関係で感じている負担を一人で悩まず、誰かに話をしてみましょう。
職場の人でも良いですし、プライベートな友人、家族でも良いのです。
自分では思いつかない対処方法を教えてもらえるかもしれませんし、他にも同じように感じている人がいるかもしれません。
「私だけ」と思うと孤独になり、余計にストレスになります。共感できる人がいるとわかるだけでもストレスが軽減されます。
特に、上司との関係で自分だけではどうにも対処できないこともあります。
その時は、会社の相談窓口を頼ることも必要ですよ。

人間関係は自分で決めて良い
仕事のストレスは、会社との調整が必要なことも多いのですが、人間関係だけは個人で対処し解決できることが多くあります。
仕事に対する自分のスタンスを決め、過度な期待をせず、どんな意見も聞いてみることが大切です。
そして、一人で考えすぎずに誰かに辛い気持ちを伝えることも必要です。
会社でどのような人とどのような関係性を作るかは、自分で決めて良いのです。自分なりの距離感を作るようにしましょう。
それがあなた自身を守ることにもなります。