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新入社員研修に必要な知識と取り入れるべき内容とは【離職を防ぐ】

新卒新規雇用者における1年目の離職率をご存じですか?
高校、短大、大学の新卒者の平均離職率は約15%です。
この数字を高いと感じますか?低いと感じますか?

企業の未来を担う若い働き手が、せっかく入ってもすぐに辞められてしまっては残念ですよね。
どの業界でも人材不足が叫ばれている現代で、いかに良い人材に残ってもらえるかは、企業の死活問題と言っても過言ではないでしょう。

素晴らしい人材の採用、育成は企業の大切な役目です。
ここでは新入社員への研修について解説していきます。

新入社員が辞めたくなる理由

希望や夢を持って入ってきた新入社員は、なぜ1年足らずで「辞めたい」と思うのでしょうか。
まずはここをしっかり押さえて研修に生かしましょう。

仕事が自分に合わない

離職の理由で一番多いのは、『実際に働いてみたら、自分には合わないと感じた』というものです。

・好きだと思っていたことが、仕事にすると大変さしか感じない。
・仕事をいつまでたっても覚えられない。
・仕事に楽しみややりがいが感じられない

このような思いから、この仕事はそもそも自分に合わないのではないか?と、感じるようになるのです。
合わないことを毎日することは、苦痛を伴います。
辛い思いをしながら仕事をするのは嫌!と、辞めることを考え始めます。

労働条件が合わない

労働条件は若い世代にはとても重要な要素です。
就職先を決めるときの条件として、休みが多い、有給休暇が取りやすい、残業が少ない、この3つは必須条件に近くなっています。

募集要項や採用面接のときにチェックをしても、働いてみると聞いていた話と違う場合、不満となり退職を視野に入れるようになります。
仕事優先の時代は終わり、プライベート重視の働き手が増えてきたということを、事実として受け止める必要がありそうですね。

人間関係

特に上司との関係性で悩み苦しむ若手は多いですね。
配属先は希望通りだが、上司と合わず仕事がしにくいと感じるケースがあります。

人間ですから誰しも、合う合わないという感覚を持っているのは仕方がないことなのですが、仕事である以上割り切ることも大切です。

ですが、割り切りができない、どう対応してよいかわからないという思いが強くなり、相談相手がいないなどのときに、辞めたいという思いが強くなってきます。

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新入社員研修の目的

このように悩み多き新入社員に対して、研修をする目的はどのようなところにあるのでしょうか。
十分ご承知だとは思いますが、改めて考えてみましょう。

円滑に仕事ができる知識を身につける

1か月前までは学生でしたが、入社したと同時に社会人になります。
当然ですが、仕事をしてもらわなくてはいけないのです。

仕事になれるまでに時間がかかるのは当たり前ですが、少しでも早く会社に慣れ、仕事に慣れ、業務を遂行してもらわなくてはいけません。

仕事がスムーズにおこなえるように、最低限の知識を身につけてもらう、このことが研修の大きな目的のひとつになります。

次世代リーダーを育てる

1年目とはいえ、近い将来企業を背負う立場になります。
いつリーダーの役割を担っても良いように、社会人としての責任感やリーダーシップは早い段階から自覚を持ってもらう必要があります。

社員数が少なめの企業であれば、責任のある仕事を任されるまでの期間が短くなります。
業務とは別に、人としての器を広げるためにも研修は必要です。

新入社員に必要な知識

では、具体的に新入社員にはどのような知識を身につけてもらえると良いのでしょうか。
挙げればキリがありませんが、ここでは5つの項目で考えてみました。

社会人としての心構え

新入社員に対して先輩や上司が思うことのひとつに、『いつまでも学生感覚が抜けない』です。

学生時代は同じような年代の人としか接してきませんでしたし、自分のことを最優先にしてもそれほど支障はなかったでしょう。

仕事をすると自分優先ではいられない場面も多いですし、年齢や役割、立場が違う人だらけです。
話し方、接し方、考え方などを変えていかなければ、通用しません。

学生の間にバイト経験があると、社会をわかったように感じてしまうこともありますが、改めて学生と社会人の違いを感じてもらうことはとても大切です。
さらに、働くことは個人の利益ではないこと、仕事は社会貢献であることなども、改めて伝える場になると良いですね。

ビジネスマナー

新入社員が苦手意識を持つもののひとつに、マナーがあります。
社会におけるマナーは、共通のものもありますし、その業界独特のものも存在します。

名刺交換の仕方、電話のかけ方、メールや文章の書き方、言葉使いなど、学生時代には経験のなかったことが多いですから、しっかりと理解し身につけてもらう必要があります。

また、意外と不満につながるのが服装や髪形です。
お洒落をしたい年代だと思いますが、社会人として失礼のない清潔感のある身だしなみについても確認すると良いですね。

対人力

若い世代の多くが苦手としているのは、人間関係の構築やコミュニケーションについてです。
SNSの普及により、連絡はチャットで済んでしまいます。
電話をかけることも、待ち合わせの事前確認もほとんどせずに、日常生活ができてしまうのです。

人との関係性も直接会うことなく、交流が持ててしまうため、気軽な人間関係は作れるけれど、深いつながりを持つことに対して抵抗感や苦手意識を持ってしまいます。

社会人になると、仕事の話ばかりではなく、世間話や相手の話を聞くことが求められます。
人とのつながりを作る能力は業績にも直結しますので、ぜひ身につけて欲しいスキルです。

ITスキル

パソコンやスマホが子供のころから当たり前にあった世代にとって、ITスキルは高いと言えるかもしれません。
が、使いこなせる範囲は個人差があるため、仕事上で使うスキルは習得してもらう必要があります。

インターネットを使ってマーケティングをおこなうのも可能ですので、ITを使いこなせないと仕事が進まないということも出てくるかもしれませんね。

基本的な知識と同時に、SNSのマナーや個人情報の扱い方などについても、学ぶ場があると良いですね。
仕事で使うSNSとプライベートで使うSNSでは違いがあることを認識してもらうことで、トラブル防止にもつながります。

自社について

一般的な知識やマナーの他に、やはり大切なのは自社を知ることです。
興味を持っている分野や企業に就職をしていると思いますが、内部事情や内部情報はどの企業にもあるものです。

企業理念、特徴や扱い商品、社員に求めるもの、社会での役割などを理解することで、仕事や会社に対する思いや責任感、愛着につながります。

配属された部署のことだけではなく、会社全体の構造が見えるような内容を経営陣が直接話す機会にするのも良いのではないでしょうか。

新入社員研修に取り入れるべき内容

社会人としての基本的な知識を身につけてもらうための新入社員研修ですが、他にも取り入れると良い内容があります。
社会人としての自覚を高めるとともに、仕事に集中しやすい環境を作るための内容です。
まだ取り入れていないものがありましたら、ぜひ今後ご検討してみてはいかがでしょうか。

自己を知る

新入社員と言っても個性があります。
自分のことを知っているようで、意外と知らないものです。

また、自分を知ることで他の人との違いも明確になります。
考え方、行動の仕方、仕事に対する考え方など、違いがわかると必要以上に比べることもなくなり、自信にもつながります。

指導をする側も、新入社員の特徴を知ることは教育の仕方の参考にもなります。
自分の特性を知ることは、新入社員にも企業にも良い影響を与えます。

レクリエーション

研修にレクリエーションを組み込むことで、同期との交流の場になります。
初めての社会時生活の中で、やはり頼りになるのは同期の存在です。
部署は違っても同期との交流が図れると、情報交換にもなりますし、相談しやすい関係性を作ることもできます。

泊まりでの研修をおこない、コミュニケーションの時間を作ったり、食事会などをセッティングしている企業もあります。
内部講師の場合は、講師である先輩社員との交流の場にもなりますので、新入社員には心強い機会になりますよね。

レクリエーションを目的とした研修を特別に企画しなくても、通常の研修の中でアイスブレイクの時間を長く取る、ゲーム感覚で楽しめるワークを取り入れるのも十分なレクリエーションになります。

研修の時間や内容を考慮して取り入れると良いでしょう。

メンタルケア

近年、働く人のメンタルヘルスケアについての取り組みを強化する企業が増えています。
2015年から50名以上の企業ではストレスチェック導入が義務化されたことで、その動きは活発になってきています。

企業だけの取り組みでは個人の心の健康を維持するのは難しいと言えます。
個人個人でのケアも必要となります。

自分の特徴を知るとともに、どのようなことにストレスを感じやすいのか、ストレスとの向き合い方などを早い段階から知っておくことは、長い社会人生活において役に立つことでしょう。

新入社員研修は入社前から始まる

新入社員研修は、入社してから始めることが多いと思いますが、内定が決まって時点でスタートするのもお勧めです。
内定辞退の防止にもなりますし、早期から始めることで仕事をする土台を作ることができます。

必要な知識のうち、自社知識は入社前に伝えられると、理解が深まり、仕事や会社への興味もさらに強まります。
入社前に新人さんのことを知る機会にもなりますので、育成の方向性の参考にもつながります。

仕事や業務についての質問にもこの時点で対応できると、安心して入社式を迎えてもらえますよね。
内定してからの数か月間を有効に使うことは、新入社員の心を離さないチャンスとしてどんどん活用しましょう。

新入社員研修こそ継続が必須


新入社員研修は、他の研修よりもタイミングや期間が重要になります。
これから社会人としてのスタートを切るのですから、長く働いてもらうためにも丁寧に育てたいものです。

そのためにも、振り返りしやすい、結果が見えやすい、継続しやすい内容がお勧めです。
研修の後は定期的に評価をする機会を作るのも良いですね。

研修の企画や進め方、時期、フォローアップの方法など、すべてを自社でおこなうのは大変です。
研修の企画会社に依頼をすると、ご希望に合ったカリキュラムを考えてくれますので、活用してみると良いですね。

OJT研修で人材育成を成功させる!効果を上げる3原則とは?OJTとはOn the Job Trainingの略で、上司や先輩社員の下で実務をおこないながら学ぶ教育訓練です。OJTは現場で学べるため、わからないこと、不安なこと、疑問点などをすぐに質問できますし、先輩からその場でアドバイスをもらえるので、個別的な教育が可能になります。改めてOJTの進め方や課題を整理し、効果の高い新人育成を目指しましょう。 ...

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