ビジネスマインドとは?具体例から使い方・身につけるメリットを解説

「ビジネスマインドとはどういう意味?」「ビジネスマインドを身につける研修はどういうもの?」といったお悩みを抱えている方も多いでしょう。社内のメンバーがビジネスマインドを身につけると、さまざまなメリットがあります。

この記事では、ビジネスマインドの意味や身につけるメリットなどを紹介します。ビジネスマインドを社内メンバーに身につけてもらいたいと考えている部門責任者や人事担当の方は、ぜひ参考にしてみてください。

企業研修の総合サイト「キーセッション」では、ニーズや予算に合った貴社にピッタリな研修をご提案可能です。ビジネスマインドを定着させる研修を実施したいと考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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ビジネスマインドとは?意味を解説

ビジネスマインドとは、広い意味で仕事に対する取り組み方や考え方のことを指します。

そもそもマインドとは、マインドセットの略で、考え方や思考パターン、思考の癖といった意味です。

なので、ビジネスにおけるマインドセットとは、仕事における基本的な考え方や仕事への向き合い方、取り組み方といったニュアンスで使用されることが多いです。

ビジネスマインドを構成する主な要素

ビジネスマインドを構成する主な要素は以下の4つです。

  • 相手目線でのコミュニケーション
  • 企業理念など会社の軸となる思想
  • チームワークによる業務遂行
  • 規範を遵守する意識

それぞれ詳しく解説します。

相手目線でのコミュニケーション

相手目線でのコミュニケーションは、ビジネスマインドを形成する主な要素のひとつです。相手の立場に立って考え、適切な情報や意見を伝える姿勢が業務の生産性を高めます

相手目線のコミュニケーションスキルを磨くためには、まず相手の立場や状況を理解しようとする姿勢が必要です。相手の気持ちや思考を推し量り、対応した適切な言葉や態度を取れば、相手に信頼感や好感を抱かせられます。

また、相手目線でのコミュニケーションを磨くと業務効率化にもつながります。コミュニケーションロスによる無駄なやり取りが減るからです。

社内外問わずコミュニケーションで相手の目線を意識することはビジネスシーンにおいて重要といえます。

企業理念など会社の軸となる思想

ビジネスマインドを構成する要素の一つに、企業理念など会社の軸となる思想があります。社内メンバーが企業理念を理解することで、自分がどのような役割を果たしているのかを意識できるようになるので、責任感ややりがいにつながります

企業理念とは、会社が達成したいビジョンを示したものであり、会社全体の方向性を定めるものです。企業理念を把握することで社員一人ひとりが自らの役割を理解し、自主的に行動できるようになるでしょう。

ビジネスマインド形成において、自らが会社の発展に貢献する意識を社員にもってもらうことが重要です。

チームワークによる業務遂行

ビジネスマインドを構成する要素の1つはチームワークによる業務遂行です。一人ひとりが得意を活かし、苦手を補い合うことでメンバーのパフォーマンスを最大化できます。

メンバーそれぞれが、自分の仕事をただこなすだけではなく、チーム全体の成果の観点を意識することでパフォーマンスは大きく変わります

規範を遵守する意識

規範を遵守する意識もビジネスマインドの一つです。ビジネスマナーや社内ルールを守ることは、社会人の心構えとして大切です。

ルールを守る精神は社会人の基本的姿勢といえます。逆に遵守できないと大きく信用を損ねることになります

ビジネスマナーだけでなく法令を遵守することは、より重要です。法令意識が低いと、法人レベルでの信用低下など大きなトラブルに繋がりかねません。

ビジネスマインドを身につけて得られる効果

ビジネスマインドを身につけて得られる主な効果は以下の4つです。

  • 高いモチベーションを維持できる
  • 社会人としての基本姿勢を習得できる
  • 業務に対する責任感の向上
  • 分析・問題解決スキルが向上する

それぞれの効果を紹介します。

高いモチベーションを維持できる

ビジネスマインドを身につけると、高いモチベーションを維持しやすくなります。自分の社内での役割を意識できるようになり、指示がなくても会社のために行動できるようになります

自走できる人材が増えるとマネジメントのコストも下がり、管理側の能力の高い社員が重要な業務に向き合う時間も増えるでしょう。

また、社員のモチベーションが高いと、眼の前の作業に対しても積極的に取り組めるため、生産性の向上が期待できます。モチベーションが高い社員が増えると、社内の雰囲気も良くなり、士気が高まる点もメリットです。

社会人としての基本姿勢を習得できる

ビジネスマインドが身につくことで、社会人としての基本姿勢が浸透します。社会人の基本姿勢とは、正しいマナーやビジネスにおける礼儀作法、職場でのコミュニケーションの仕方などのことです。

社員が社会人としての基本姿勢を習得すると、顧客や取引先とのコミュニケーションがスムーズに行え、ビジネス上での失敗を減らせます。また、社内での立ち振る舞いにもよい影響を与え、職場での人間関係を円滑にできます。

まだ社会人経験のない新社会人がビジネスマインドを身につけていると、より早く戦力としての活躍が期待できるでしょう。

業務に対する責任感の向上

ビジネスマインドを身につけると、業務に対する責任感の向上が期待できます。

責任感の大きさは、業務パフォーマンスに大きな影響を与えます。業務に対する姿勢や、取り組み方にも大きな影響を与えるからです。

責任感の高い人材は、多少の困難に直面してもくじけず、最後まで成果に向き合おうとします。粘り強さが身につくので、成果の出やすさにもつながるでしょう。

分析・問題解決スキルが向上する

目の前の業務をやりきろうという姿勢が身につくことで、分析力の向上やイレギュラー対応する力が養われます。

とくにトラブル対応の際にビジネスマインドの定着有無の差が顕著に現れるでしょう。

ビジネスマインドが浸透していれば、原因を突き止め的確な解決策を見出すための問題解決スキルが向上するため、スムーズな業務の遂行が可能です。

そのため、分析・問題解決スキルが向上すると業務パフォーマンスが高まり、会社にとっても大きな利益を生み出せます。

ビジネスマインドが必要な理由

ビジネスマインドが必要な理由は、以下の3つです。

  • 問題行動の発生率が高まるため
  • 人間関係が築けず、チームワークが生まれないため
  • 守るべきルールが守られないため

それぞれの理由をわかりやすく解説します。

問題行動の発生率が高まるため

ビジネスマインドが養われていないと、問題行動の発生率が高まります。

たとえば、社会人としてのマナーや常識が守れず、無断欠勤、報告ミスによるトラブルを引き起こすでしょう。

プロ意識の欠如はパフォーマンスの低下にとどまらず、取引先との信用を失うことにもつながりかねません。トラブルを避けるためにもビジネスマインドはメンバーに定着させることをおすすめします。

人間関係が築けず、チームワークが生まれないため

ビジネスマインドが備わっていないとうまく人間関係が築けず、チームワークを生み出せなくなる可能性が高まります。

チームで成果を出そうという姿勢がない場合、メンバーは自分のことだけを考えて仕事に臨んでしまいます。連携ミスも増え、チーム全体のパフォーマンスの低下につながるでしょう

ビジネスマインドをもっていれば会社の利益のために、お互いに協力し合い、仕事に取り組むのが重要だと社員は理解してくれます。

そのため、自己中心的な行動や自己都合の優先によるトラブルは減るでしょう。

守るべきルールが守られないため

ビジネスマインドが養われていないと、守るべきルールが守られなくなる可能性が高まります。

ルールを守らなくてもよいという風潮ができあがってしまうと、無秩序な状態になってしまい業務の遂行や社内管理に影響をきたします

また取引に影響が出る、企業のイメージを損なうといった恐れもあるでしょう。

ルールを守るのが当然という意識を持ち、社会人としての常識を守るのがビジネスに必要なマインドです。

ビジネスマインドを研修で養う際のポイント

ビジネスマインドを研修で養う際のポイントは、以下のとおりです。

  • 研修に臨む意識を高める
  • 「相手目線」を意識できるようにする
  • 影響力を発揮させる

それぞれのポイントを解説します。

研修に臨む意識を高める

ビジネスマインドを養うための研修では、研修に臨む「意識」と取り組みやすい「環境」を整えるのが大切です。

まず、自らの成長に向けて研修に積極的に臨む意識をもってもらうのが必要です。自分が成長したい意欲を持てるように、研修後にできるようになることや良いイメージを社員に向けて共有しましょう

以下のような研修で積極的に学びたくなるビジョンを共有すると良いでしょう。

  • 研修で学ぶことを実践することで、成果が大きく伸びる
  • 将来希望の部署に行く際に有利になる

「相手目線」を意識できるようにする

ビジネスマインドを定着させるために、相手目線を意識できるような内容の研修にしてみましょう

たとえば、営業には自社の製品や自身の成績ではなく、お客様の視点に立って課題を捉え、改善策を提案するといった仕事のしかたが求められます。お客様の目線に立てるように、ロールプレイングで顧客側の役をやってもらうのもよいでしょう。

普段自分が行う業務の相手側の目線も理解できるような内容であれば、相手目線のコミュニケーションスキルの醸成に役立ちやすいです。

影響力を発揮させる

周囲を巻き込んで業務を進めるための「影響力」を発揮できるような研修にしましょう。

ビジネスでは単独で業務を進めるのではなく、周囲との連携が必要不可欠です。そのため、周囲と協力して成果を上げる感覚を養える研修を実施するのがおすすめです。

具体的にはグループワークを盛り込むといった案が考えられます。

とはいえ、ビジネスマインドを定着させるための研修カリキュラムの作成は難易度が高いです。社員やチームメンバーにビジネスマインドを定着させたいなら、研修を運営するプロに外注するのも一つの手です

キーセッションでは予算と目的に応じて、貴社にピッタリなプランをご提案できます。無料で相談可能なので、研修を外部の研修会社に依頼を検討中の担当者は、ぜひ一度ご相談ください。

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ビジネスマインド研修を成功させる3つの工夫

ビジネスマインド研修を成功させる3つの工夫は、以下のとおりです。

  1. 早期実施による意識改革を図る
  2. ロールプレイング形式で実戦的な練習を行う
  3. グループワークで連携の練習を行う

それぞれ解説します。

1.早期実施による意識改革を図る

ビジネスマインド研修を早期に実施すると、社員と企業の双方にとって多くのメリットがあります

なぜなら、社員はより早くビジネスマインドを身につけ、活躍の機会を増やせるためです。

具体的には、新入社員が入社後すぐに行うのがよいです。研修を早期に行うと、新入社員は会社のビジネスマインドに素早く適応し、即戦力として貢献が期待できます。

2.ロールプレイング形式で実戦的な練習を行う

ロールプレイング形式を通じて、研修段階から実際の業務シーンを再現し、現場で活きるようなマインドセットを身につけられるようにしましょう。

研修で何より大切なのは現場で活かせるマインドセットを身につけることです。そのため、研修段階から現場で発生しそうなシチュエーションのロールプレイング形式で実践的な練習をすることが必要です。

具体的には実際の商談のシーンを再現した営業ロールプレイングや、お客様の接客ロールプレイングなどがあります。

参加者はリアルなシーンでの考え方や仕事への向き合い方を体感でき、ビジネスマインドの習得に繋げられるでしょう。

3.グループワークで連携の練習を行う

グループワーク連携の練習を実施して、チームワークの重要性を身に着けてもらえる研修にしましょう。人とのコミュニケーションは、仕事するうえでの必須スキルと理解し、苦手意識を払拭してもらう必要があります。

チームごとに特定のテーマについてディスカッションし、結果をプレゼンするといった研修が効果的です。チームで課題に向き合い、協力しながら考えるマインドセットを身につけられるようにしましょう

ビジネスマインドに関するまとめ

ビジネスマインドとは、仕事に対する基本的な考え方や取り組み方を指します。

ビジネスマインドがチームメンバ-にしっかり定着すれば、社員のモチベーションも上がり、生産性の向上に寄与します。

ビジネスマインドを定着させるには、ロールプレイング形式やグループワーク形式など実践的な研修を実施するのが効果的です。

ビジネスマインドがなかなか定着しない場合には、研修を研修専門の会社へ依頼する方法もあります

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